シャドイングとは
最近では多くの英語学習者の方が耳にしたことのある練習法ではないでしょうか。音源を聴きながら、ほぼ同時に同じ言葉を発話します。音源に影のようについてゆくことから、この様に呼ばれています。元々は通訳者がスピーチなどを聴きながらほぼ同時に訳してゆく同時通訳の初歩の練習として用いられてきた練習法です。聴きながら話すというマルチタスクの訓練です。初めは難しいと感じる方もいらっしゃいますが、ほとんどの方が数回の練習でほぼできる様になります。
最も有効なシャドイング法
最も有効にシャドイングをするためには、小声で発話することが重要です。あまり声が大きくなってしまうとお手本の音源が聞こえにくくなるうえに、口の可動域が広くなりスピードが落ちてついて行けなってしまいます。グループで練習する際は、呟きくらいまで声を抑えることが重要です。
またシャドイングは発話の練習でありながら、むしろ聴くことがメインの作業です。聞こえていない、あるいは認識できないものは言葉になりません。そこで、ささやくくらいの小声で追いかけることで、ちゃんと聞くことに集中し、その確認作業として口から言葉を出すのです。頭が一気に活性化し集中力が増します。
シャドイングをより効果的に行うために、事前にシンクロリーディング(syncro-reading)やサイトトランスレーション(sight translation)をしておくことをお勧めします。よりスムーズにシャドイングが実践できます。