ダイアログ/Dialogue

最も有効な会話術の習得とは

対話に必要な基本表現や構文をロールプレイで覚えてゆきます。ポイントは、反復練習で文を口に覚え込ませること。口の筋肉に動きを覚え込ませてしまえば、当然、口をついて出やすくなります。また声色や抑揚も併せて習得してゆきます。”大丈夫”と誰かが言ったとき、その人が本当に大丈夫かそうでないかは、その人の”言い方”でわかりますよね。

そして対話でもう一つ重要なのが*non-verbal elements(非言語要素)です。声色、声量、抑揚、目線、ポスチャー(体の姿勢)、ゼスチャー、また、間の取り方など言葉以外の要素です。ロールプレイの際に段階的にこうした要素を加えて発話練習をします。

*言葉の役割は約3割ほど言われています。言葉が伝えたい内容そのものであるのに対し、聞き手側にどのような印象を与え、また内容をどう解釈されるかは言葉以外(非言語)の要素によって大きく左右されます。何気なく人と会話をして、後になって振り返った時、どう言っていたかははっきり覚えていないけれど、こんな趣旨だったなぁと思い出される”印象”がまさにこうした要素によって作られているのです。

練習のステップ

Step 1:まず対話全体をきき大まかなあらすじを理解します。

Step 2:一文づつ読み上げをします。グループでしたら持ち回りのローテーションでテーブル一周、人数分の回数読み上げます。この際、一回ごとに発音やイントネーションのコツを押さえてゆきます。

Step 3:ペアに分かれてロールプレイをします。この時、ペアごとに始まりのタイミングをずらし同じセリフがあちこちで共鳴しない様にします。こうすることでカフェやラウンジで複数の会話が同時進行している時の様なバックグラウンドのノイズの中からパートナーの声だけにチューニングする環境になります。同時に抑揚や声色、間の取り方、ゼスチャー、目線などにも意識を向けてゆきます。

Step 4:最後に一人づつ講師と最終ロールプレイをします。この段階までですでに6回から8回は同じ対話を聞いて話しているので、発話が楽になっています。このステップでは、受講生同士の時とはテンポも異なり、また周りに複数の聞き手がいることで適度な緊張感が生まれます。

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